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はじめに
マンションのオートロックで使うカードキーは、かざすだけで解錠できるので便利ですよね。ですが、毎日使っていると少し気になることがあります。それは、財布やカードケースから取り出すのが少し面倒ということです。


普通の鍵であれば、キーリングに付けておいて、玄関前でさっと取り出せます。しかしカードキーの場合、財布の中に入れていたり、キーリングに付けたキーケースの中に入れていたりします。物を持っているときなどは、地味に使いにくいです。そこで考えたのが、カードキーをキーホルダー型にできないか?ということでした。
キーホルダー型のオートロックキーが使用可能なマンションもあるそうですが、あいにく私のマンションでは導入されていないようでした。

キーホルダー型のキーを試してみたい
調べてみると、125kHz帯のRFIDキーとして使える、T5577対応のキーホルダー型タグが販売されていました。
よく見かける青いキーホルダー型のタグです。
青いキーホルダー型のタグの見た目は、昔ながらの入退室管理用タグのような形です。青い樹脂製のキーホルダーで、キーリングも付いています。これでカードキーの内容を複製できれば、カードを財布から出さずに、普通の鍵と同じように持ち歩けるようになります。
125kHz対応のRFIDリーダー/コピー機やT5577タグは、Amazonなどでも以下のような商品名で販売されています。後述しますが、今回はこれがないとカードキーの種類が特定できなかったため、光の速さでポチってます。


zmart X7 RFIDカードリーダー/コピー機
125kHzと13.56MHzのカードに対応する機器です。今回は、手元のカードキーが125kHz系か確認し、T5577キーホルダーへ書き込むために使用しました。
※商品名には「NFC」と書かれているものもありますが、今回使ったのは125kHz系のT5577タグです。
NFCスマホで読む13.56MHz系とは別物なので、ここは少し注意が必要です。
問題は私の持っているカードキーがこの機器に対応しているのか否かです。ネットで調べてみるとマンションのカードキーは、見た目は似ていても中身の方式がいくつかあります。大きく 「125kHz系」と「13.56MHz系」 に分かれるそうです。
| 大分類 | 代表例 | 周波数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 低周波RFID | EM4100 / EM410x / TK4100 / HID Prox系 / T5577書き込みタグ | 125kHz | 古い入退室キーや青いキーホルダー型タグでよく見る方式。 |
| NFC / HF系 | MIFARE Classic / MIFARE Ultralight / NTAG / FeliCa | 13.56MHz | スマホのNFCや交通系ICに近い周波数帯。複数の種類あり。 |
| 独自・暗号化系 | iCLASS / DESFire / セキュアFeliCa系など | 13.56MHz中心 | 複製が難しい、または実質不可なタイプ。 |
| UHF系 | EPC Gen2など | 860〜960MHz帯 | マンションキーでは少なめ。物流タグなどで多い。 |
マンションのカードキーといっても、実は中身の方式はいくつかあります。大きく分けると、125kHz帯の低周波RFIDと、13.56MHz帯のNFC系があります。
125kHz系では、EM4100系やTK4100系のような単純なIDタグが使われていることがあり、T5577のような書き込み可能タグでキーホルダー化できる場合があります。
一方で、13.56MHz系には、MIFAREやFeliCa、NTAGなどさまざまな種類があります。スマホのNFCで反応するものもありますが、暗号認証を行うタイプもあるため、NFCだから簡単に複製できるというわけではありません。
今回試した青いT5577キーホルダーは、125kHz系のRFIDタグに対応するものです。自分のカードキーがこのタイプだったため、キーホルダー型タグとして使えるかを試してみました。
どうやって調べたか
見た目はどれも「カードキー」ですが、使われている周波数や仕組みが違います。そのため、まずは自分のカードキーがどのタイプなのかを調べる必要がありました。
スマホで読めるかどうかとマンションでよくつかわれる方式を考えて以下のように考えてみました。

まずはスマホのNFCで確認してみた
最初に試したのは、スマホのNFC読み取りです。SuicaやPASMO、NFCタグのような13.56MHz系のカードであれば、スマホを近づけると何らかの反応があることがあります。ところが、今回のカードキーはスマホでは反応しませんでした。
この時点で、少なくとも一般的なNFCタグやFeliCaのようにスマホで簡単に読めるタイプではなさそうです。もちろん、スマホで反応しないからといって、すぐに方式が確定するわけではありません。ただ、13.56MHz系ではなく、125kHz系のRFIDキーである可能性が出てきました。
次に125kHz対応のRFIDコピー機で確認
次に、125kHz系のRFIDキーに対応したコピー機を使って確認しました。今回は125kHzに対応したX7系のRFIDカードリーダー/コピー機を使用しました。
この手の機器では、カードを読み取ったときに、対応している方式であればIDを認識できるそうです。実際に手元のカードキーを読み取らせてみると、125kHz系のキーとして認識されました。


この結果から、今回のマンションキーは、NFCやFeliCaではなく、125kHz系のRFIDキーである可能性が高いと判断しました。無駄な買い物にならなくて良かったです。
目的は持ち歩きやすくすること
今回やりたかったことは、あくまで自分が普段使っているカードキーを、より使いやすい形にすることです。
防犯設備を突破したいわけではありません。自分に利用権限のあるキーを、カード型ではなくキーホルダー型で持ち歩きたい、という話です。
注意
マンションのキーや入退室カードの複製については、管理規約や契約内容、法律の範囲を守る必要があります。
無断で他人のキーを複製したり、利用権限のない場所に入る目的で使ったりすることは当然できません。
自分のカードキーであっても、マンションの管理規約や契約内容で複製が禁止されている場合があります。実施する場合は、事前にルールを確認してください。今回は、あくまで自分が使うための利便性改善として進めています。
T5577キーホルダーで解錠できるか確認
さっそく、カードキーの情報を青いT5577キーホルダーに書き込むことで、マンションのオートロックを解錠できることが確認できました。これで、まずは目的の第一段階である、「カードキーをキーホルダー型にする」ところまでは達成です。財布からカードを出さなくても、鍵と一緒に付けた青いキーホルダーをかざせば解錠できます。かなり便利になりました。

ただし、青いキーホルダーは少し大きい
青いT5577キーホルダーが使えることは確認でき、利便性が向上しました。しかし、実際に持ち歩いてみると、少し気になる点もあります。それはサイズ感です。キーホルダーとしては問題なく使えるのですが、普段の鍵と一緒に持つには少し大きく感じます。また、見た目もいかにも「RFIDタグ」という感じがあります。
もちろん、そのままでも十分使えます。ただ、せっかく毎日持ち歩くものなので、もう少し小さく、普通の鍵に近い見た目にできないかなと思いました。
まとめ
今回は、カードキーをより持ち歩きやすくするために、青いT5577キーホルダーを使ってキーホルダー化を試しました。結果として、カードキーの代わりに青いT5577キーホルダーで解錠できることが確認できました。これで、財布からカードを取り出さずに、鍵と一緒に持ち歩けるようになります。ただ、青いキーホルダーは少し大きく、見た目もそのままだと少し味気ないです。次に考えたくなるのが、これをもっと普通の鍵っぽいキーヘッド型にできないかな?ということです。
次回は、この青いT5577キーホルダーから一歩進めて、3Dプリンタで自作キーヘッドを作れないか試していきます。
参考
こちらの鍵シリーズは「ライフハック」タグに追加していく予定です。
